Fuji, hiroshi Website TopPage ←Past Next→
Title/ Desert
of rice お米の砂漠
Type/ Installation
Site/ Art Tower Mito, Ibaraki 水戸芸術館 茨城
1991年当時、勤めていた都市計画事務所の社長たちが行っていた「世界中から飢餓をなくす運動」や「アフリカ緑化運動」。食糧支援の考え方について、協力隊員として途上国での生活をしていた経験から対立し、その不満を美術空間にぶつけた作品。
1989年に食糧問題の解決のための「世界食料銀行構想」というイメージを描いてみるが現実問題としての輸送と保存が困難であるという問題に直面する。そんな中、会社の正社員をやめ、契約社員となることをきっかけに、給料1ヶ月分のお金すべてを使ってお米を購入し
実際の保存と輸送の困難さを体験しようと試みた。
当時の30代半ばの平均的な1ヵ月分の給料全部使ってお米を買うと、1トンのお米が手に入る。日本において、食べるために働くという言葉の欺瞞が暴かれる。月分のそれを食べつづけるというデモンストレーションを行った。
最初、水戸芸術館の展示室に敷き詰め展示したが、部屋に入った鑑賞者はお米を踏んで歩くことになるために苦情が殺到する。展示終了後、当時借りていて文京区本駒込のスタジオに敷き詰め、ギャラリーを通して一部の人にその部屋の鍵を貸し出し、プライベート空間として自由に使ってもらう試み「プライベートアート」も行う。
お米は展示後もずっと食べ続けたが、その1年後に虫が湧き出て食べれなくなり、困り果てた末、次の表現へと連鎖することになる。

架空のテラピア缶詰でできたピラミッド