What’s kaekko?
かえっこってなに?
かえっこはいらなくなったおもちゃを使って地域に様々な活動を作り出すシステムです。
かえっこでは「カエルポイント」という世界共通の(?)「子ども通貨」(遊びの通貨)を使います。
子どもたちが遊びの中で自主的に、自由な活動を実施し、地域社会に新しい活動が芽生えるといいですね。
かえっこによってそれぞれの地域活動がつながってゆくともっといいですね。
かえっこの参加について
かえっこは子どもの遊び場です。
子どもと子どもの心を持った人だけが参加できます。
かえっこではお金(現金)は使えません。
- 参加者はまず、自分の家から使わなくなったおもちゃやグッズ、アクセサリー・本・CDなどを持ってきます。
※対戦カード類の持込のみお断りしております。(通常のゲームはOK。)
いらないおもちゃなどを「かえっこバンク」のカウンターに
持ってゆきます。
かえっこバンクでは「バンクマン」の子どもがいらなくなったおもちゃを査定し、おもちゃの価値に応じた「カエルポイント」を発行します。
「カエルポイント」は「かえっこカード」にポイントの数だけの「カエルスタンプ」を押して発行されます。
査定の基準は基本的に3段階です。
● そこそこのもの
1カエルポイント(カエルスタンプ1つ)
● まあまあのもの
2カエルポイント(カエルスタンプ2つ)
● なかなかいいもの
3カエルポイント(カエルスタンプ3つ)
※例外としてバンクマンの子どもが感動したおもちゃに対してのみ、感動ポイントがつけられることがあります。
会場設営のポイント!
かえっこバンクのつくりかた
かえっこバンクは会場の奥の広いところを確保しましょう。
来場者の人数を把握して、来場者の導線を考え、
行列ができないように考慮しましょう、
はじめてかえっこにおもちゃをもってきた客が
「ここだ!」と安心しておもちゃを出せる暖かい
雰囲気の表示(サイン、案内)が必要です。
かえっこバンクのつくりかたについて。
来場予想者数にあわせて、窓口をいくつか作ります。
50人程度までなら1つの窓口で大丈夫ですが、100人以上200人ぐらいまでなら2つの窓口、
300-500人規模なら3つの窓口、それ以上なら4~5つの窓口が必要でしょう。
(その分のカエルスタンプとスタッフが必要となります)
バンクはひとつの窓口を2人で対応するとスムーズです。
バンクで引き取られた商品は、バンク後ろ側に設けられたディールコーナーで
子ども達が商品に値札代わりのシールを貼ります。
値段の基準は基本的に3段階です。
なかなかいいものは3ポイント
● 青いシールをはります。
まあまあのものは2ポイント
● 黄色いシールをはります。
そこそこのものは1ポイント
● 赤いシールをはります。
かえっこは遊びなので、引き取り価格と売り価格はまったく関係なく、
ディールコーナーの子どもが勝手に値札をつける場合がほとんどです。
2. 「かえっこカード」に「カエルポイント」をスタンプしてもらったらそのカードを持って「かえっこショップ」へ。
「かえっこショップ」にはかえっこバンクで査定が終わったおもちゃがポイントごとにシールをつけられて並んでいます。
感動ポイントで査定されたおもちゃは「オークションコーナー」に並べられます。
ショップに並んでいる商品の価格は次の3段階です。
● 赤いシールの商品は1カエルポイント(カエルスタンプ1つ)
● 黄色いシールの商品は2カエルポイント(カエルスタンプ2つ)
● 青いシールの商品は3カエルポイント(カエルスタンプ3つ)
●会場設営のポイント!
ショップコーナーのつくりかた
その会場の空間を面白く利用して楽しい
お店作りを心がけましょう。
子どものお店なのでなるべく低い位置に
商品を陳列するのがポイントです。個人
商店の集まり形式から、スーパーマーケット
のような並べ方など、様々です。ザルやかご、
テーブルなど利用できるものを探してお店
作りを行いましょう。
※広いブルーシートなどにおもちゃを広げるのはやめましょう。
おもちゃが産卵し、こどもがおもちゃの上を歩くなどの危険が伴います。
ホームセンターなどに売っている90cm巾の養生シートなどを使って、おもちゃを並べるところと
子ども達が動くところを分ける工夫が必要です。
3. 「かえっこショップ」では自分の持っている「カエルポイント」の分だけのおもちゃを買うことが出来ます。
ほとんどがパッケージされていないので、思い思いに「お試し遊び」もできます。
気に入ったおもちゃが見つかったら「かえっこレジ」のコーナーへ行って、「カエルポイント」を消してもらえば買い物が終わります。
●会場設営のポイント!
レジコーナーのつくりかた
レジカウンターやレジコーナーをつくって、
ショップの店員がポイントをチェックする
方法や、対面式のフリーマーケット方式で、
子どもたちが店員となり、お店のところで
ポイントをチェックする方式、キャッシャーマン
がうろうろして声をかけながらポイントを
チェックする方式など、その場に応じた方法
があります。
※
かえっこは子どもを主体に運営するので、
長時間の開催はあまりふさわしくありません。
子どもの集中力がもたないからです。
一般的には休日の午前中に設営準備をし、
午後の2時間程度オープンして
片付けまでを子どもと一緒に行います。
子ども主体で行うようになればいいですね。
4. 「カエルポイント」が足りない子どもや、通りすがりでおもちゃを持ってきていない子どもは色々な作業を手伝ったりワークショップに参加しても「カエルポイント」をもらえます。
かえっこのスタッフになってお手伝いをしてももらえます。
ワークショップは普通、主催するスタッフの中の誰かの得意技を伝授するコーナーや地域のおもしろい人を呼んできて何かを教えてもらうコーナーを作ります。当日子どものアイデアなどで即席のワークショップコーナーを増設することもできます。
気に入ったコーナーが見つからずに自分でコーナーを作ってしまう子どももいます。
ワークショップに参加したら担当スタッフから出来映えや働きに応じた「カエルポイント交換券」をもらいます。
「カエルポイント交換券」は「かえっこバンク」に持っていくとその分の「カエルポイント」に交換されます。
重要!
ワークショップコーナーの面白さが
イベントの大切なポイントです!
かえっこではおもちゃを持ち込まなかった子ども
たちの為に、あるいは、子どもたちにいろいろな
作業や仕事、遊び、体験をしてもらうために、
ワークショップコーナーや遊びコーナー、お仕事
コーナーを設けてカエルポイントを発行しています。
ここで、どんなコーナーができるかによってその
地域の、あるいは主催者の特徴が現れます。
このコーナーで発行するポイントも1~3ポイント
を基本とします。通常カエルポイント引換券を
渡し、それをバンクでカエルスタンプにカエル
方法をお勧めしています。
皆さんのオリジナルのコーナーや子どもたちの
考えたコーナーなど、面白いプログラムが実現
するのを楽しみにしています。
客が増えてきたら、お客の子どもたちから
どんどんスタッフをスカウトしてゆきましょう。
通常かえっこスタッフには適当なカエル
ポイントをワークポイントとしてあげます。
何ポイントあげるかは、そのバンクのオーナー
やワークコーナーのリーダーが決めてください。
5. 「オークションコーナー」に並んだ感動ポイントのおもちゃはかえっこ開催時間の終了する30分ほど前に「かえっこオークション」を開催して「競り」によって落札されます。
オークションのおもちゃはいつも多くの子ども達の人気を集めます。子ども達は欲しいものをオークションコーナーに見つけると、一生懸命ワークショップに参加して「カエルポイント」を貯めはじめます。これがイベント全体を盛り上げることにつながります。
「かえっこオークション」が終了したら、残りの時間、
買い物遊びを楽しみます。
かえっこオークションについて
◎例外として、感動的な、とてもいいものが
バンクに入荷されたときバンクマンは「感動
ポイント」をつけていいことになっています。
感動ポイントはバンクマンがそれを見て感動
した分だけ。10個だったり30個だったり数に
決まりはありません。数ではなく手が動いた
分だけということになっています。
かえっこオークションは通常イベント終了
30分前をめどにあらかじめ告知しておいて
開催します。「かえっこオークション」には
特別なきまりはありません。単純に高値を
つけた人におもちゃが落札されます。
欲しがる人が他にいなくて1ポイントで落札
されることもあれば、ひとつのおもちゃを
グループ対抗戦で競りあったこともあります。
スタッフになっている子ども達も「オークション」
には参加したい子がほとんどなのでこの間
は大人のスタッフがお店番を交代します。
さいごに
残った「カエルポイント」はこの間に使ってもいいし、次回の、または他の場所の「かえっこ」でも使えます。
他のかえっこがなかなかない場合、是非皆さんで開催してみてください。すると必ずあなたの周辺の子どもたちは大喜び!
そして、ここからがはじまりです。
地域で開催されたかえっこののこりのおもちゃを海外の地域のkaekkoに送ってみては?世界中のいろいろな地域で子どもたち同士がいろいろなモノやコトをかえっこすることで、何かがさらにはじまるような・・・。
そのためのサポート体制を作り出すのが
kaekko International 構想でした。
※ポイント!
かえっこは主催者の開催の意思によって
いろいろな目的で利用できます。
開催の仕方は自由です。
これまで全国各地のいろいろなところで
(個人住宅、学校、保育園、公園、公民館、
商店街、美術館、リサイクルプラザなど様々)
2~3人規模から数万人規模のかえっこを
開催してきました。
1日2時間だけの場合もあれば週末ごとに
3ヶ月間連続で開催したところもあります。
それぞれの目的に応じた様々なかえっこを
楽しむことができます。
とはいえ、これはあくまでも子どもの遊びの
プログラムですのでかえっこカード自体に
価値を与えないように注意して大人が管理
運営する必要があります。
かえっこ開催地リスト(最近のものはかえっこのブログサイトが一番確かです。)
昔制作した2000~2006年ごろまでのかえっこ開催地のリスト(一部)
琴ちゃんがまとめてくれた2005・2006年ごろ開催されて連絡があったところの開催地のリスト(一部)
関係者用の資料
以下のデータはかえっこの普及の為に一般公開しています。
お互いに譲り合いながらみんなで楽しく使ってゆきましょう。 (制作者:藤浩志)
こちらを利用してかえっこを開催する場合は必ず下記までメールで連絡ください。連絡先 [email protected]
かえっこのオフィシャルロゴマーク ちらしやポスターなどにお使いください。
かえっこカエルマークのデータ(pdf)
世界共通のかえっこカードのフォーマット(はがきサイズ)
かえっこ事務局では裏表印刷されたものを100枚500円で配布しております。
かえっこカード2007 (pdf)
かえっこカード裏面(pdf)
ワークショップコーナーで役に立つかえるポイント引換券とカエルポイントがもらえるサイン
かえるポイント引換券サンプル (pdf)
カエルポイントもらえるよコーナー表示サンプル(pdf)
会場設営に便利なデータ
かえっこバンクにおくといい表示サンプル(pdf)
かえっこレジにおくといい表示サンプル(pdf)
かえっこショップコーナーの商品のところに散りばめておくといい表示サンプル(pdf)
かえっこスタッフカードサンプル(pdf)
これまでのかえっこの活用例
■教育プログラム
流通のしくみや物を大切にする価値観を
学習しながら、子ども達がそれぞれの能力を
発揮する協働のプログラムとして、あるいは、
子ども達の主体性を伸ばし、問題を解決する
力を育てる目的で、生活科や総合学習の授業
として扱われたケースがあります。
■地域とのつながり
地域住民のコミュニケーションを活性化させる
ことを目的とし、こども会の催しやお祭りで
かえっこを開催したり、空き店舗や空き地などを
利用して商店街の活性化を図る地域活動として
実施されたケースもあります。
■環境へのとりくみ
おもちゃの多くはプラスチックなどのリサイクル
が困難な素材で出来ています。これらの素材を
従来の製造・消費・廃棄のサイクルの中で捉え
るのではなく、子ども達が主体となって循環させ
ることで、日常の中にリサイクルという価値観を
定着させていく環境教育の一環として実践して
いるケースもあります。
■国際理解
世界各地で「かえっこ」が行われることで、
おもちゃを通じた交流による相互理解の為の
プログラムとして展開することも可能です。
「カエルポイント」は日本国内に限らず、
世界中で使える世界共通の「子ども通貨」を
目指しています。これまでに韓国、台湾、タイ、
アメリカでも開催されました。特に混乱や困難
の多い地域の子ども達と遊びを通して交流
することでより深い相互理解が生まれ、将来
の新しい活動につながるのではないかと考え
ています。
参考資料
かえっこ開催についての新聞記事等
地域創造に紹介された記事
朝日新聞に紹介された記事
そのほかの紹介記事
かえっこの参考写真(結構データー大きいです。)
※
「かえっこバンク」に最低限必要なものは
カエルスタンプと「かえっこカード」です。
世界共通の国際通貨を目指すために
同じフォーマットのものを使っています。
◎必要な方はお問合せください。
必要最低限の道具について実費で
貸し出しを行っています。
かえっこカードについても必要な分、
実費でお分けしております。
( 在庫が少なくなりました。あまっているところや
印刷してくれるところがあれば連絡ください。)
もちろん地域独自のかえっこを行う場合、
オリジナルなカードとスタンプを使っても
かまいませんが、他の地域での使用は
できません。
子どもたちに世界のどこでも使えるんだ
という夢のようなイメージを与えることが
大切かなと考え、世界共通の「子ども通貨」
と位置づけています。